山之内の農業論ー1
大都市の一般消費者にとっては、農産物が、どうも、工業製品のようにつくられてると思っているのではないだろうかと思うことがあるんよね。
果物でも、スーパーには同じサイズでしかも傷のない、形が整ったものが売られとるでしょう。実際は、風でこすれたりして傷ができたり、キウイなんかでも日焼けしているものや、形が扁平なものなどは、実は、味はそれらよりええことが多いんじゃが、流通させる側は消費者が買ってくれないと思い込んでいて流通させないで、そういう味が良くても「形が悪いもん」は規格外なんよ。
で、どうするかといったら、契約農家は、契約で全部廃棄させられるんよ。
ーじゃ、どうおもわれるのがいいんでしょうか。
ぼくとしては、「形が悪い」としても、傷があっても、味には関係ないということを知ってもらいたいんですよ。